ブログ
あまんだまんカズの視点

目次
カヤックインストラクターが語る、慶佐次川マングローブとやんばるの海と森のつながり
はいさい。
やんばる国立公園の入口、沖縄本島北部・東村に流れる慶佐次川で、毎日のようにマングローブカヤックのガイドをしているカズです。
今日はちょっと真面目な話。でも、できるだけ肩の力を抜いて、いつもの川の上でお客さんに話している感じで書いてみますね。
慶佐次川を初めて訪れる方は、だいたい口をそろえてこう言います。
「川なのに、海みたいですね」って。
そう、ここはただの川じゃありません。海と森がつながる場所。それが、やんばるのマングローブなんです。
マングローブは“木”じゃなくて、生きたシステム
マングローブって聞くと、特別な木の名前だと思われがちですが、実は環境の名前なんです。
海水と淡水が混ざる汽水域。潮の満ち引きがあって、干上がったり沈んだりする過酷な場所。
そんな場所に適応した植物たちが集まってできているのが、慶佐次川のマングローブ林です。
カヤックで川を進んでいると、足元の泥の中から小さなハゼがピョンっと飛び出したり、マングローブの根っこにカニがびっしり張り付いていたりします。
これ、全部つながってるんですよ。
落ち葉が泥にたまる
→ 微生物が分解する
→ プランクトンが増える
→ 小魚が集まる
→ 大きな魚や鳥がやってくる
慶佐次川は、海のゆりかご。
ここで育った命が、やがて太平洋へ出ていく。毎日川に出ていると、その流れを肌で感じます。
やんばる国立公園は「森・川・海」が一体
やんばる国立公園のすごいところは、森だけでも、海だけでもないところ。
山の上から流れ出た水が、森を通り、川になり、マングローブを経て、海へ出ていく。
その全部が一本の線でつながっています。
例えば、森が元気だと川の水は濁りません。
水がきれいだと、マングローブも元気。
マングローブが元気だと、海のサンゴや魚も元気。
逆に、どこか一つが壊れると、全部に影響が出る。
これはデータより、現場のほうがよく分かります。
「今年は稚魚が少ないな」とか
「このカニ、最近減ったな」とか
そんな小さな変化が、実は大きなサインだったりするんです。
カヤックだから見える“低い目線の自然”
エンジン音もない、スピードも出ないカヤック。
だからこそ、慶佐次川では生き物の距離が近い。
サギが羽を休めていたり、リュウキュウアカショウビンの声が森から聞こえてきたり。
風が止まると、水面が鏡みたいになって、マングローブのトンネルが上下に続いているように見える瞬間もあります。
「何もしていないのに、癒される」
そう言ってもらえることが多いですが、実はそれ、自然のリズムに体が戻っているだけなんですよ。
ガイドの仕事は「守ることを押し付けない」
環境保護って言葉、ちょっと重く聞こえませんか?
僕はツアー中、あまり難しい話はしません。
ただ、
「この根っこが魚の赤ちゃんの家なんですよ」
「この川があるから、向こうの海がきれいなんです」
そんな話を、目の前の景色と一緒に伝えるだけ。
すると、不思議なもので、
「ゴミ捨てちゃダメですね」
「また子ども連れて来たいです」
そんな言葉が自然に出てきます。
体験した人は、もう仲間。
それが地域密着型ガイドの一番大事な役割だと思っています。
海の問題は、実は川の上から始まっている
最近よく聞く、海洋プラスチックや魚の減少。
でも、慶佐次川に立っていると分かります。
その原因の多くは、海じゃなくて、陸の暮らしにあるって。
便利さ、使い捨て、ちょっとした油断。
それが川に流れ、マングローブに引っかかり、やがて海へ出る。
だからこそ、ここでの体験が意味を持つ。
やんばる国立公園は、自然を守る教室みたいな場所なんです。
未来に残したいのは「立派な自然」より「当たり前の景色」
僕が子どもの頃に見ていた、
川で遊ぶ時間
生き物を捕まえるワクワク
森の匂い
それを、そのまま次の世代に渡したいだけ。
特別な施設や派手な観光じゃなくていい。
慶佐次川で、ゆっくり漕いで、風を感じて、
「ああ、自然っていいな」
そう思ってもらえたら、それで十分です。
やんばるの森と川と海は、今日もちゃんとつながっています。
そのつながりを、カヤックの上から、これからも伝えていきます。
また川で会いましょう。
Warning: Undefined variable $args in /home/boxtobox013/amadmn.jp/public_html/wp-content/themes/amandaman/single-blog.php on line 96
関連記事はありませんでした。
SHOP
店舗情報
カヤックステーション慶佐次のホームページをご覧頂きありがとうございます。沖縄県北部に残る、天然記念物にも指定されたマングローブ林を中心に、カヌーやリバートレッキング、自然観察、探検を行っております。お子様から大人の方まで、多くの皆様に大自然を満喫して頂けます。プロのインストラクターが所属しておりますので、初心者の方でも安心して楽しむことができます。皆様のお越しをお待ちしております。
- 店舗名
- カヤックステーション慶佐次
- 所在地
- 〒905-1205
沖縄県国頭郡東村慶佐次25-4
- 電話番号
- 090-1179-5692
- 営業時間
- 9:00~18:00
- 定休日
- 年中無休
- 支払い
- 現金のみ
- 駐車場
- 6台
START TIME
